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夫婦遍路? 三日目 逆打ち犬 ?

うさぎさんのお遍路道中記

作成日:2015年09月23日 訪問日:2014年04月28日
79番札所 金華山天皇寺高照院


郷照寺を後にし、再び古い町並みを歩く。
すると石標識が目に留まった。
そこには、なんと、
『88番札所まで後88キロ』
と刻まれていた。
思わず夫と二人で
「お?!」
歓声をあげた。
もう少しで結願寺なのかと思うと、何とも言えない感情が込み上げる。
やっと終わる、もう終わってしまう
まだ88キロもある、あと88キロしかない
早く終わって家に帰りたい、いや 帰りたくない
そんな事を考えながら歩みを進みた。

高速道路の高架をくぐると、遍路道は県道を逸れ右の住宅街へと入る。
車が少なくて歩きやすい道なのだ。
お不動様の祠を通過し、公園の中を突き抜けてしばらく歩いていると、無料の足湯があった。
企業の敷地に、お遍路さん休憩所を作ってくださり、足湯まである歓迎ぶりなのだ。

足湯を写真に収め、再び遍路道を歩き出した時にそれは現れた。
狭い歩道の遥か前方から、白い犬がこっちに向かって歩いて来る。
お互いの距離が縮まるが、犬は一向に逃げる素振りを見せない。
「ねぇ、野犬みたいな犬が来るよ。噛まれないよう気を付けないと。」
夫に注意を促し、いよいよ犬の射的圏内に入った。
緊張が走る。
ここで逃げてしまっては人間のプライドに関わる、人類を代表して譲れない道なのだ。
異常に意識しながら、やっぱり怖いのでやや右側に寄りつつ歩く。
そんな私達の横を、白い犬は歩道を降りること無く、足元スレスレを真っ直ぐ通過した。
まるで人間の存在が目に入っていないかの如く、ウンともワンとも言わず、無言だった。
しかし、すれ違う瞬間、犬が上目づかいでチラッと私を見た。
チラッとだ!
後ろを振り返ると、犬が向かう進行方向の信号は赤。
なんとこの犬、青信号の横断歩道を渡り、反対側の歩道へ行ったのだ。
凄い、凄いものを見てしまった。
「見た?あの犬、交通ルールが分かるのかな。」
そう夫に言うと、
「あれは逆打ち遍路だ。」
と言う。
なんと!人間でも難しいとされている逆打ちを、いとも簡単にやってのけるとは、凄過ぎる。
続けて夫が言う
「ちゃんと白衣着てた。」
確かにあの犬は白かった。
が、しかし、あれは白衣ではなく自前の毛皮だと思う。
「えっ、白衣着てた?」
私が疑惑の眼差しで問うと
「背中に同行二人って書いてあった。」
そう言って夫はニヤリと笑い歩き出した。
なんと!自前の毛皮に同行二人とは、、、凄い犬に会ってしまったと感動しつつ、去り行く犬を振り返りながら夫の後に続いた。

札所を出発して一時間弱歩いた午前8時50分、八十場の水に到着。
ここには名物のところてんがある。
前回の旅で食べ損ねたところてんなのだ。
お店は開店準備をしているところであったが、声をかけると快く椅子を勧めてくださった。
二種類の味のところてんを注文し、小腹を満たす。
酸っぱさが疲れた身体に染み渡るのだ。
これなら3杯はいける、という私を呆れ顔で夫が見る。
そう、何を隠そう、朝食をたらふく食べてきていた私であった。
こうして日記を書いている今、ところてんを思い出しただけでも唾が溢れてしまう。
食後は、八十場の水が出ている所を覗き込んで見学し、おデコを蚊にさされた。

再び歩きだす。
八十場の水からは、細いアスファルトの坂道を登ると直ぐに79番札所高照院だ。
高照院に行くには、まず白峰宮を通る。
初めて来た時は、札所が何処にあるのか分からず、白峰宮の前をウロウロした。
今回は迷う事なく、菊の紋が入った馬の像の横を通り、本堂に向かう。
参拝客は20代くらいのヤングなカップル二人だけで、境内は静まり返っていた。
お参りを済ませ、前回迷った納経所に行く。
ここの札所は、少し敷地内が分かりづらいので注意しなければならない。

時刻は午前9時40分、空を見上げると、晴天の空には春とは思えないジリジリと熱い太陽が睨みを利かせていた。
今日も一日暑くなりそうだ。
しかし、午後からは雨の予報。
宿まで雨に降られない事を祈りながら、次の札所に向けて出発した。

 
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思わず声を出してしまった石標。結願まであと少しだ。

思わず声を出してしまった石標。結願まであと少しだ。


郷照寺から次の札所に向かう道。古い町並みはキレイに保たれていた。

郷照寺から次の札所に向かう道。古い町並みはキレイに保たれていた。


お不動様の前にある遍路標識。左に進み、公園を抜けるのだ。

お不動様の前にある遍路標識。左に進み、公園を抜けるのだ。


お接待足湯。企業の皆さんも巡礼者に優しい。

お接待足湯。企業の皆さんも巡礼者に優しい。


名物、八十場のところてん!つるつる?っと胃袋に消えた。

名物、八十場のところてん!つるつる?っと胃袋に消えた。


八十場の水がどこから出ているのか見たくて、覗き込んでいた時、蚊にさされた。痒い、、、

八十場の水がどこから出ているのか見たくて、覗き込んでいた時、蚊にさされた。痒い、、、


白峰宮の馬の前を通る。山門から本来なら入るのだが、八十場の水からぐるりと回り道になるので、失礼して裏から入る道となる。

白峰宮の馬の前を通る。山門から本来なら入るのだが、八十場の水からぐるりと回り道になるので、失礼して裏から入る道となる。


本堂、大師堂。境内はこじんまりしていて静かだった。

本堂、大師堂。境内はこじんまりしていて静かだった。


納経所の入り口にある門の柄が洒落ていて可愛いかった。

納経所の入り口にある門の柄が洒落ていて可愛いかった。

 日向 2015年09月23日 コメントNO:1926

うさぎさん、皆さん、こんばんは♪(*^^*)
あはっ♪「逆打ち犬」でしたか♪(^-^)
私達は、逆打ち満願後、公私等々で…北は、札幌~新潟~茨城~東京後、南は、博多~広島~…昨日、静岡から帰宅しました(((^^;)
1巡礼目「順打ち」2巡礼目は、開創1200年「逆打ち」…3巡礼目は、何時になる事か…全くもって、未定です(((^^;)
体調?何とか大丈夫みたいです♪ご心配ありがとうございますm(__)m
うさぎさん、皆さん、此れからも、体調等にお気をつけて(^人^)

 玄田 2015年09月23日 コメントNO:1927

うさぎさん、日向さん、皆様( 。´?ω?)y─┛? こんばんゎ♪

追跡していましたー、久しぶりなので、地図をぐるぐる回しながら、空き
地の角に88Kの石標識見つけて喜んだり、
八十場の水、見つけて、なるほど皆ところてん食べてるな、何て(*^^*)

旦那様うまい事言いますね、
白い犬は、誰か悪さをして、犬に変えられて、衛門三郎の様に逆うちしてたに違いない、

愛犬と、岩手県遠野の河童淵に行って来ました、河童君は神様でした、河童釣り名人は、餌の手入れでお留守でした、その河童淵で、胡瓜で河童を釣っている、親子の会話なのですが、
「お父さん、胡瓜の端っこ無い、ググッていったよ」「河童は透明だから、きっと河童だね」
ほのぼのする、観光地で、名物も食べて、大満足して帰って来ました。

四国には、色々なお話がありますよね、逆うち犬も、河童も、どこまで信じるかは、人それぞれ、自分の都合に合わせて信じて、幸せに成るのでしょうね、お遍路は心の旅、言い伝えは先人の智恵なので、仏を信じきれる様に成るのが修業なのかな、何て感じました。

 うさぎ 2015年09月24日 コメントNO:1929

日向さん
こんにちは、日向さん。
なんと!北海道から九州まで全国津々浦々、ほとんどご自宅に居ない生活じゃないですかー!?(°_°)多忙過ぎますね(笑)
3巡礼目は順打ちでしょうか?まさかの乱れ打ちとか、、、(笑)
次回の巡礼が楽しみですね!
お仕事もお忙しいようなので、引き続き健康に気をつけて頑張ってくださいね。

 うさぎ 2015年09月24日 コメントNO:1930

玄田さん
こんにちは、玄田さん。
遠野旅行、楽しい思い出が増えましたね!
キュウリがかじられて、ググッと引きがあった、、、正しくカッパです。間違いなーい(笑)
可愛い親子の話に読んでいてほのぼのしました。

逆打ち犬、本当に静かに巡礼しているかの如く、遍路道を歩いていました。
私より落ち着きがありましたね、、、尊敬します。
おっしゃる通り、遍路は心の旅ですね。
言い伝えや伝説にも深い理由があり、先人の知恵が詰まっていますよね。
それに、私は歩くにつれギスギスしていた心もやがて穏やかになり、昔は道端の小さな花に気付く余裕が無かったのに、今は自然と目が行くようになりました。
心の洗濯の旅σ(^_^;)私の場合(笑)

 日向 2015年09月24日 コメントNO:1932

うさぎさん、玄田さん、皆さん、こんばんは♪(^-^)/
3巡礼目?あはっ♪多分…乱れ打ちになりそうです(((^^;)
「悟り」…以前より「怒…悲…欲…悩」を、あまり感じなくなった様に思います…常に心の中で「おん さんまや さとばん…南無大師遍照金剛」を…平穏に、すごしてますp(^-^)q
まだまだ、此れからです(^人^)
うさぎさん、皆さん、此れからも、お気をつけ(^人^)

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