十善戒とは、お遍路さんを歩むにあたっての心構えを表しています。
十善戒は古くから仏教で説かれてきた教え方ですが、十善戒の「戒」とはインドの古い言葉で、「よい習慣を身につける」という意味です。
弘法大師は「諸戒は十善を本にす」と説かれています。
不殺生(ふせっしょう)・・・・むやみに生き物を傷つけない
不偸盗(ふちゅうとう)・・・・ものを盗まない
不邪婬(ふじゃいん)・・・・・邪淫しない
不妄語(ふもうご)・・・・・・うそをつかない
不綺語(ふきご)・・・・・・・無意味なおしゃべりをしない
不悪口(ふあっく)・・・・・・悪口を言わない
不両舌(ふりょうぜつ)・・・・二枚舌を使わない
不慳貪(ふけんどん)・・・・・欲深いことをしない
不瞋恚(ふしんに)・・・・・・耐え忍んで怒らない
不邪見(ふじゃけん)・・・・・まちがった考え方をしない