四国お遍路は、徳島県から香川県まで四国4県の札所(霊場)を時計回りでまわっていく。
全行程1300kmにも及び、遍路ころがしと言われる難所もあれば、絶景に出会うこともある。
その行程を「同行二人」といって、弘法大師と共に歩む修行とされている。
最近では信仰心の為だけでなく、健康、癒し、懺悔、供養、煩悩の消し去り、自己の生き様を見つめるなど多くの老若男女が様々な思いを胸に、今日も巡礼の旅に奮起されている。
巡礼の旅は、徳島県第1番札所から始める。
1番から10番札所まではのどかな平野が続く。12番焼山寺、20番鶴林寺、21番太龍寺など山上の霊場もあり豊かな自然の中を進む。
発心とは悟りを求める心を持つことで、巡礼者は、初心に戻って仏に帰依する心を養うこととされている。
高知県の道中は、室戸岬から足摺岬まで海岸に沿って長い長い旅が続く。
ここでいう修行という言葉には、難行苦行の旅という訳ではなく、心身に仏道を身につけ善行を積む精神的な修行と言われている。
菩提とは自心を知ることとされており、ありとあらゆる煩悩(人の苦の原因)を断ち切り、不生、不滅の理を自ら悟るとされている。
愛媛県の札所一覧いよいよ遍路道も終盤へ。
涅槃は、悟りと似た意味であるとされ、修行により煩悩を吹き消した状態を表している。
結願は、間近である。
空海(弘法大師)にゆかりのある四国20霊場の寺が集まって四国別格(番外)霊場といわれています。
四国八十八箇所に、四国別格札所の20霊場を加えると108となり煩悩の数となります。