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台風並みの風雨です。

気ままに過ごす。さんのお遍路道中記

作成日:2021年04月15日 訪問日:2021年03月02日
24番札所 室戸山最御崎寺


昨夜は美味しい料理に土佐の地酒を堪能して打ち寄せる波の音を聞きながら心地良く睡眠につきましたが目覚めると部屋には波が打ち寄せる音が大きく聞こえています、外を見ると太平洋の青い海と打ち寄せる白波、そして宿の近くを通る室戸岬の遊歩道が見えるはずですが、雨が窓を打ちつけ、太平洋の大海原は白い大きな波を立てて打ち寄せています、「本日風雨共に強く視界悪し」、天気予報どうりの嵐です、7時には朝食を済ませて8時頃まで出発を待ちましたが天候は回復するどころか朝方よりひどくなってきました、いつまで待っても天候の回復が待機出来ないので出発します、破損した靴はご主人の尽力のおかげで綺麗に修復されていました、宿を出ると凄まじい雨と風のお出迎えです、ここからは遍路道を24番札所「最御前寺」に向かいます、8年程前もこの遍路道を利用しましたがあの時でも途中で息が上がり立ち止まり休憩しなければ歩き通す事が出できなかった程私には険しい遍路道です。ホテルから165メートル上にある最御前寺までつづら折れの急な遍路道を登って行きます、遍路道は森の中を通っているので風や雨の影響は少なくなりましたが雨でぬかるんだ道を杖にもたれかかるようにして登って行きます。下を見ると真下に道路が見えています、勾配が急なので所処で立ち止まりながら最御前寺まで半分程来たところ前方に道を塞ぐように木が倒れ込んでいるのが目に入りました。木は大して大きくないですが遍路道は狭いのでこのまま通る事は出来そうもありません、雨はひどく降っていて道は泥濘状態です。確認すると倒れている木は根元が半分以上抜けているので枝にすがると根が抜けて木もろとも山の斜面を落下する事も考えられます、雨具を付けてリュックを背をった70歳近い体では枝を跨いで行く事は無理だと思いました。戻る事も時間的に難しいのでこのまま進むしかありません、倒れている木の長さはそんなに長くないので山肌に足場を固定しつつ倒れている木の枝を強く引っ張らないように気を付けて歩き通り抜ける事が出来ました、大木が倒れていたらと考えるとぞ~とします。その後何度も立ち止まりながら歩き続けていると左側に東屋が見えて来ました、そこを通り過ぎると右側に室戸スカイライン方面へ案内する立て札が見えて来ました、最御前寺はすぐそこです、最御前寺に着いたのは8時40分を過ぎていました。
この頃は凄い風と雨で暴風状態です、山門で雨具を脱ぎ荷物を降ろし風雨が弱くなるまでと体力の回復までしゃがみこんで休息します、脱いだ雨具を見ると背中部分には数か所の裂け傷が有りました、納経時には風雨のため線香と蝋燭供える事は出来ませんでした、こんな荒天に納経しに来た私に納経所の人は驚いていました。
                                   岬観光ホテルから24番「最御前寺」まで約40分

 
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3月2日午前6時30分頃岬観光ホテルの部屋から見た太平洋、天気が良ければすぐ下には室戸岬の遊歩道が見えるそうです。

3月2日午前6時30分頃岬観光ホテルの部屋から見た太平洋、天気が良ければすぐ下には室戸岬の遊歩道が見えるそうです。


最御前寺に境内、人影はありません。

最御前寺に境内、人影はありません。

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  • 年代:70代
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