作成日:2017年01月30日 訪問日:2016年10月28日
四国別格二十霊場 第19番札所 寶幢山香西寺
雨模様の高松市内を83番一宮寺に向かいます、車にはカーナビを搭載して有るので知らない町の目的地へも苦労なく移動する事が出来ます、屋島寺から約30分程で到着した一宮寺の境内にはお遍路の姿は見当たりません、そのために広くない境内ですが雨音以外は聞こえず静かです、納経後トイレに行きましたが輪袈裟を掛けたままトイレに入ってしまいました(不覚)、遍路の常識も忘れるとは恥ずかしいです。一宮寺での納経後別格19番香西寺へ移動します、一宮寺から15分程走ると香西寺に到着しました。境内に駐車場は2ヶ所あり納経所に近い駐車場に停めました、香西寺境内には私以外はお遍路さんや参拝者は見当たりません、本堂内に入り納経出来るようですが遠慮して縁側で納経を済ませてから香西寺境内を見物し朱印を貰うために納経所へ向かいますと、売店を兼ねた納経所には誰もいません、「御用の方は呼び鈴を」と書かれた貼紙があります、呼び鈴を押して暫く待っているとお坊さんが売店を兼ねた納経所に入って来られて私の朱印帳に記入し始めました、そしてその朱印帳を返してもらう時に一言「ご主人には耳に痛い事を言いますがよく聴いてくださいね」と喋り始めました私は菅笠を取りお坊さんの話に聞き入りました、その内容は「お願い事をする時には荷物や菅笠を外した方が神様も願いを叶えて下さる確率が高くなると思うのですがどうでしょうか?今ご主人は私の話を聞く時に笠を取られましたがお参りする時にはその気持ちをお持ち下さい」とお言葉を頂戴しました、今回始めてのありがたい説教です、お坊さんから直接お話を伺う事が出来るのはお寺に宿泊した翌日の朝のお勤めに参加した時くらいですから少し得した気分です。香西寺を後にして82番根香寺に向かいます香西寺から15分程で到着した根香寺の駐車場には数台の車が駐車しています、この車の数だと境内に滞在しているお遍路さんの数は10名にも満たないでしょう、木々が茂る参道を本堂目指して歩き始めましたが納経を終えて戻ってくるお遍路さんとはすれ違いません、大師堂を横目に通り過ぎ納経所前の石段を登り始めてやっと?本堂方面から戻ってくるお遍路さん夫婦とすれ違いました。人気の無い本堂には一人のお遍路さんが床に正座して合掌しておりました、この人の納経時の姿勢には敬服します。私は少しそのお遍路さんに遠慮気味に小さい声で納経し本堂を離れ大師堂に戻って来ました、大師堂での納経も済ませて納経所で朱印を頂戴している時81番白峯寺へ向かう道路が台風で崩れて現在補修中なので迂回路を通行しなければならない旨の案内が出ており納経所の人にその旨確認すると迂回路の案内図を貰いました、案内図を参考にして80番白峯寺向かう事にします。白峯寺までの迂回路は(ルート161経由)根香寺からの遍路道と平行している道路を走るより倍以上の距離がありそうです、所処復旧工事をしている現場を走り抜けて小雨の降り始めた白峯寺へ到着しました、一度納経に来て本堂大師堂のある場所は分かっているので境内を足早に歩き本堂、大師堂での納経を済ませ80番国分寺へ向け出発します、国分寺へ向かう道路は途中の一部は遍路道と平行している所があり2年前は歩道から道路を通行する車を見ていましたが今年は逆に車から遍路道を見ながらの移動になりました。2年前は12月の始めですが寒波襲来中で強く吹く風の中を震えながら高照院から国分寺まで移動した体験が蘇ってきます。参拝者の少ない時間帯なのか空いている国分寺で納経を済ませて79番天皇寺(高照院)に向かいます、天皇寺向かう途中に「さぬきカレーうどん」と書かれた看板を掲げたお店の前を通過しました、愛知県の名古屋方面ですと有名なカレーうどんのチエーン店やカレーうどんを販販しているうどん屋さんは有りますが「さぬきうどん」はうどんの腰やぶっかけ汁で味わうイメージがあり正直驚きました。79番天皇寺、78番郷照寺での納経を済ませて丸亀市内に入り77番道隆寺に到着した時に時間を確認するとまだ4時前です、道隆寺の山門前にある「みやげ物店」には納経を済ませたお遍路さん達が出たり入ったりしています。今日の予定はここで打ち止めにする予定でしたが納経所が閉まる5時にはまだ時間が有るので同じ丸亀市内にある別格18番海岸寺に向かう事にします、海岸寺に向かう途中丸亀港の付近を通過しますが港の辺りには大きなクレーンが何本も建っているのが見えます、丸亀市は造船が盛んと知ってはいましたが目の前で見るクレーン群には迫力が有ります、到着した海岸寺(道隆寺から約20分)の山門の両脇に置かれているのは仁王像ではなく相撲の力士像です、ここもお遍路さんの姿は無く本堂脇にある納経所の係りの人に見られながら納経を済ませましたが大師堂がありません、大師堂の場所を納経所の人に聞くと「前の道路を渡り右へ5分も歩くと踏切が見えるからその踏みきりを渡った所」と簡単な説明、大師堂まで海岸に面した道路沿いを歩いている時このお寺の名前の由来が自分なりに理解できました、海岸にあるから「海岸寺」!!踏み切りの向こうに大師堂があると思われる杜が見えてきてそこに向かって歩いて行くと踏み切りのすぐ脇に海岸寺の大師堂は有りました、山門をくぐり中へ入るとこの大きな杜一帯が海岸寺奥の院?のような雰囲気を感じます、夕暮れの薄暗い境内には私以外誰一人いない境内は無用心だと思いました、誰もいない境内を歩き一番奥に有る大師堂へ着くと大師堂脇に納経所が有りお坊さんが待機しています、そうですよねいくら何でも無人ではね、大師堂の納経所の中へ入ると待機しているお坊さんが「海岸寺大師堂納経記念の朱印が有りますがどうですか?本堂の朱印だけでも構いませんが」と言われて御朱印集めガールではありませんが記念にその朱印を貰いました、少しだけ和尚さんとお話をし夕暮れ時の丸亀市内を本日の宿「ルートイン丸亀」に到着する頃には雨が降り出してきました。
別格19番香西寺本堂と大師堂。
香西寺境内にある観音像。
到着時の根香寺の駐車場に車は少なかったです。
根香寺の駐車場から遍路道を見る。
あるのですね、さぬきカレーうどん。
うまく撮れていませんが山門の向かって左が「琴ヶ浜関」、右が「大豪関」の立像、山門の奥が海岸寺本堂。
別格18番海岸寺大師堂の御朱印。
海岸寺大師堂境内、夕暮れなので誰もいません。
奥が海岸寺大師堂。
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