2014夏休み遍路7日目① ネコ好きの尼僧さま

わさびさんのお遍路道中記

作成日：2015年11月29日 訪問日：2014年08月13日
37番札所 藤井山岩本寺

朝起きると、伯母が「今日も泊まるやろ？」という珍しい一言。
岩本寺までは半日あれば大丈夫のはず・・・・・。
朝イチ番に出発しようと思っていたが、伯母ともう少し遍路の話をして、昼過ぎに出発することにした。
　　：
親戚の家を12時に出発。
須崎に母方の実家があるため、「道の駅 かわうその里すさき」までは、よく知っている。

「道の駅 かわうその里すさき」からちょっと進んで・・・・・(＠O＠)　遅めに出たことを後悔する。
目の前に・・・・緩やかだけど、長～い坂。
これは山道というより、山越えでは？

でも、昨日の夜に地図を見直していたのと、過去の記憶から登りの予想はしていた。
漕ぎ続ければ着くさ（＾＾）と、今までどおりに、ゆっくり歩くように自転車を漕ぎ始める。

途中、トンネルの入り口に着くと、入り口手前にボックスが。
開けてみると中に“反射タスキ”。

「お～っ、安全のためにありがたい。」と思うものの、そんだけ危ないということか。
この辺り、人家は無さそうだし、遍路さんのためかなぁ。

タスキをかけて、トンネルを抜ける。
戻すときに、反対側のケースを開けると、同じように10本ほど。
本数、誰かが調整してんだろうなぁ。

上っていくと、前方から自転車(の車輪のとこ)に荷物を沢山付けた、髭を蓄えた若者が、対向車線を降りてきた・・・。

お遍路さんでは無さそう。

さらに進むと、こんどは後ろから、ロードバイクが追い越していった。
目が合って、笑顔で挨拶。

いつも自転車乗りは、何でか目が合うと笑顔で挨拶する。
仲間意識か・・・それは遍路も一緒だなぁ。
笑顔になると、元気が出る。

トンネルを抜けてから1時間ちょっとで七子峠に到着。

しばらく、こんな長い登りがなかったので、登りきって休憩していると、思わず「へへへっ」。
笑いが出た。
上り坂って苦手なんだけど、やってみたらやれるもんだ、毎回思う。

いつも眺める高速道路を峠から眺めながら、時計を見ると14:30。
七子峠の喫茶店？前でエネルギー補給のカロリーメイトをかじって、岩本寺へ向かって下り始める。

軽快に走って岩本寺手前の道の駅 あぐり窪川に1時間ほどで(15:20に)到着。

・・・駐車場がいっぱい。 場内も家族連れでいっぱい。
岩本寺まで２ｋｍほどだから30分もあれば行ける・・・ので、駐輪場の端に自転車を停めて、ちょっとぶらっとする。
でかいリュックは邪魔だろなぁと思いながらお店の中をウロウロ。
ちょっと小腹も減っていたので、節約遍路ですが、ここは御当地バーガーでもあったら食べようかなぁ～と周りを見わたす。
・・・・目に入ったのが「は!チキンバーガー」。

知ってますよ。 田舎は高知だし。 はちきん＝性根の座った良い女 だとか。

(確かに)あっさりとしたチキンカツにタルタルソースがっ。
コーラで流し込んで・・・・・うま～い(@д@)

至福の時を終えて、岩本寺に着くと16:00。
ちょっとゆっくりしすぎたかぁ。

門をくぐって参拝を終えると、「矢負地蔵菩薩 ご開帳」の看板が目に入った。

誘われるがままに本坊２階へ行くと・・・・・「(おーっ)」。
思ったより大きいような・・・小さいような・・・予想していた大きさじゃなかった。
それよりも、カラフルぅ～(＠_＠)

秘仏で写真撮影禁止だったので、売店で矢負地蔵尊の絵葉書を買って納経所へ。

お願いしますと納経帳を渡すと、納経所の尼僧さんが筆を走らせながら、こちらをチラチラ。 そして、

尼 「それ、(Ｔシャツ)何て書いてあるの？」

自 「えっ？」

面白Ｔシャツっぽいものを今回は持ってきていて、この日はネコがキャラクターの・・・
ふざけてるみたいでマズかったかなぁ・・・と思いながら、

自 「(サッカーしてるネコが)オレについてくるニャー って。」

尼 「そうなん。 私もネコが好きでねぇ、この傷もうちのネコちゃんがね・・・。」

と、飼っているネコちゃんの話に。 大のネコ好きのようです。

どうやらジロジロ見てたのは、Ｔシャツのネコが気になってたみたいで（＾＾；
ホッとしました。

さて、時計を見ると16:30。
もう少し進んで、今日の寝床を探さないと・・・・・そう言えば考えてなかったなぁ。

と、いうことで、このあと地図とにらめっこする事になりました。

いままで、何人のお遍路さんがお世話になったのか。　沢山の思いがこのタスキにある気がします。

毎回橋の上を通るたびに見ていた高速道路。 これを見ると、ここに来たなぁ・・・と思います。

明るいうちに岩本寺到着。　ギリギリかなと思ったけど、コツコツ続けるととはやっぱり凄い。

ご開帳入り口案内。 私もあやかって、人を助けられるように精進しないと。