作成日:2014年10月13日 訪問日:2014年08月10日
24番札所 室戸山最御崎寺
宍喰の町を出て、室戸岬の最御崎寺へ目指す。
その道のりは・・・・・
歩道を走れば、枝がたくさん落ちていたり、物が倒れて通せんぼ。
思わず車道へ逃げる。
海沿いを走っていると、枝がたくさん落ちていて。
後ろからの車を気にしながら中央線付近を走ることに。
枝とは言わず、道の真ん中まで木が倒れていたり。
排水口から溢れた水が、ヒザの高さまで溜まっていて、自転車で川?を走る羽目になったり。
試練は台風の吹き返しだけにあらず(^^;
途中、東洋大師 前の道も、例に漏れず枝だらけだった。
参拝しようと思ったが、階段は入り口脇の木から落ちた枝で一杯。
登っていいものか・・・。
悩んでいると、ご住職だろうか、中で片付けをされているのが見えた。
こんな中で参拝すると迷惑だなぁ。。。
と、外から手を合わせて立ち去る。
佛海庵 前も道沿いの木の枝が散乱していた。
入り口近くの枝を道脇に除けて佛海庵に入って参拝。
「ここだったら雨宿りできそう・・・・」
台風に遭ったせいか、ついついそう考える。
室戸岬に近づくにつれ、吹き返しも強くなり。
室戸手前10kmの辺りでは、あまりの風の強さに負けじと漕いだら、数秒静止状態になるほど。
でも、一番キツイなぁと思ったのは・・・・・。
宍喰を出て、30分ほどして。
海沿いは自販機が少ないからと、早めに飲み物を補給しようと思ったとき。
・・・・お金が入らない。
よく見ると、販売中のランプが消えてる。
宍喰の公民館の人が、災害支援用の自販機が止まっていると言ってた事を思い出した。
壊れてるのか?
まだ500mlのペットボトルの半分くらいはあったので、諦めて次の自販機で・・・と走り始める。
が、進めど自販機は全て稼動してない。
室戸まで半分あたりまで来たところで、ふと視線に入ってきた。
信号機が消えている。
そう、このとき停電であることに気がついた。
ここまで海沿いに信号が無かったので、思いつかなかった。
ここでこれだと、この先は・・・・。
予想通り、室戸一帯が停電のようで、自販機は全て稼動してない。
辛うじて、室戸岬の20km手前で、吹き返しを避けようと入った脇道で、販売中のランプが点いている自販機を見つける。
強風を避けながら、水分の補給をする。
「おいしい!」
お金を入れるだけで飲み物が買えること・・・・何て有難いことか。
そして、宍喰を出て約4時間・・・・御厨人窟(みくろど)に到着した。
・・・・が、御厨人窟の幟もバリケードも倒れていて。
納経所も閉まっていて、誰も居ない。
・・・・(^^;
諦めて、最御崎寺へ向かう。
やってないものはしょうがないし。
最御崎寺の坂を登って駐車場に着くと、駐車場には、枝が散乱していた。
駐車場には電気会社の車が停まっていて、作業員の方が何かしている・・・・・。
自転車を停めて、参道に入るとここにも枝が散乱。
いや、歩くのも困るほどの状態。
境内も枝で一杯だった。
参拝を終えて納経所の方と話をすると、やっぱりこの辺り一帯が停電のようで。
さらに、最御崎寺は電気で水を揚げているので、水も出ないとのこと。
言われてみれば、手水場の水も止まっていた。
台風の度にこんなに苦労しているのか・・・・・。
ここにきて、吹き返しも収まり、暑さは増している。
納経所の中も暑い・・・・・。
お疲れさまです・・・とお礼を言って、最御崎寺を後にした。
何気なく参拝していても、地元の方の苦労の上に遍路は成り立っている。
感謝。
宍喰を出て暫くは、こんな状態が・・・・。 MTBでもこの後を考えると、嫌~な感じです。
これより大きな木が山側(右側)から倒れているところも。
東洋大師前。 階段にはたくさんの枝が・・・・。
佛海庵。 それでも奥にあるお墓には、掃除に来ている方が。
強烈な吹き返しに逆らい、たどり着いた御厨人窟。 人の姿はなく・・・・。
そういえば、中岡慎太郎 像もこんなに近くで見たのは初めてだ。
・・・・・。
参道は、見た目山道かと思ってしまうほど。
当然 境内も・・・・でした。
この景色が見たかった(^^)
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