作成日:2013年07月25日 訪問日:2013年07月13日
41番札所 稲荷山龍光寺
2013年(平成25年)5月5日(日)6:30観自在寺の宿坊を立つ。快晴で冷気が漂い気持ちが良い。柏坂を越えて小説「てんやわんや」の舞台となった津島町に向かった。
柏坂の登り口には、「坂上り二十一丁よこ八丁下り三十六」と読める石塚がある。計65丁、1丁(町)109mだから約7kmの山越えの道のようだ。途中、柳水大師、清水大師を参拝し、11:15開けた日当たりのよい山の上に到着した。宇和海まで視界が広がり気持ちが良い。「つわな奥」と呼ぶらしい。ここで、2人の歩き遍路と一緒になり、遍路談義とともに約1時間の昼食をとった。実に楽しい一時であった。ゴールデンウイークのせいか、途中多くの歩き遍路と出会う。16時前には、この宿「大畑旅館」に到着した。情緒のある歴史を感じる旧家であった。小説「てんやわんや」の舞台になった街で、作者の獅子文六が定宿にしていたとのことである。
翌日の5月6日(月・祝)は、津島町の大畑旅館から松尾峠を越え、宇和島駅までの約16kmを歩いた。途中、一昨日来、同じペースで歩いている年配の遍路と共に、馬目木大師、宇和島城観光、別格霊場6番龍光院参拝と一緒に歩いた。
歩き遍路の32日目、7月13日(土)前回の区切りをした宇和島市から西予市(卯之町)までの約26kmを歩いた。6:30宇和島バスセンターを出発し、9:20には、第41番札所龍光寺の山門に到着した。境内には、老遍路が一人のみである。暑さのせいか、火の消えた蝋燭が曲がっていた。「燈明も頭を垂れる暑さかな」状況が分かり難い気がする句になった。境内には、稲荷神社があり、地元では「三間のお稲荷さん」と呼ばれている。往時の神仏習合の面影が伝わるお寺である。納経所では、納経帳に手を合わせ、袋とじのページの間に墨が滲まないよう新聞紙を入れ、丁寧に書いて頂いた。こちらも手を合わせ受け取ると清々しい気持ちになった。
路傍の石塚。風化しているが「坂上り二十一丁よこ八丁下り三十六」と読める。
柳水大師を参拝。弘法大師が往還の旅人の為に柳の杖を立て、甘露水が湧出させたと伝えられている。
清水大師を参拝。熱中症(たぶん)で倒れていた娘巡礼を助けた大師水がある。
「つわな奥」と呼ばれる峠で昼食休憩した。宇和海を望む絶景地であった。
獅子文六が定宿としていた大畑旅館,この日宿泊した旅館である。
てんやわんや王国へんろみち保存協力会の看板
松尾峠に向かう遍路道を歩く。
7:40頃、松尾峠に到着した。てんやわんや王国へんろみち保存協力会が建てた遍路小屋があった。
馬目木大師を参拝
10:20頃、宇和島城を観光、暫し散策した。
第41番札所龍光寺の参道、111段の階段を上る。111段の階段を上る。111という数は、人間の108 の煩悩に3世(過去、現在、未来)を足した数とされている。
第40番札所観自在寺の奥の院、四国霊場別格6番、龍光院の境内
宇和島名物の鯛めしと冷たいビールで区切りとした。
7:10頃、遍路道にあった達磨大師
遍路道の途中で宇和島闘牛の取り組み表を見つけた。
8:50田圃の中を通る遍路道。とにかく暑い!!
9:10頃、鳥居のある参道を歩く。「三間のお稲荷さん」である。
暑さで消えた蝋燭が溶けて曲がっていた。「燈明も頭を垂れる暑さかな」駄句。
境内にある稲荷神社
第41番札所龍光寺境内
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