作成日:2013年02月10日 訪問日:2012年11月25日
33番札所 高福山雪蹊寺
10:50、第32番札所禅師峰寺を下山し、雪蹊寺に向かう。海岸線に近いせいかアップダウンもなく単調な感じがする。12:05高知県営フェリーの種崎渡船場に到着し、12:10のフェリーに乗車した。途中、道に迷いそうにもなり、間に合わぬかと思ったが、懸命に歩いた甲斐があった。小さな船で、5分程で対岸に到着する。浦戸大橋、桂浜経由よりは随分距離が短縮できた。料金は無料。徒歩のほか、自転車、バイクの方も居て、10名程の乗客である。地元の足となっているようだ。歩き遍路も一人いた。
12:30頃、雪蹊寺山門に到着した。境内は広くはないが、落ち着いた雰囲気がある。雪蹊寺は、四国八十八ヶ所霊場のうち2ヶ寺しかない臨済宗妙心寺派の寺院である。弘法大師によって弘仁6年に開創された当時は、真言宗で、「高福寺」と称した。現在の山号に残っている。その後、戦国時代の土佐領主・長宗我部元親が、臨済宗から僧を住職に招き、中興の祖と言われている。鎌倉時代に運慶製作した本尊の薬師如来像、脇侍の日光・月光菩薩像、湛慶の毘沙門天像と吉祥天女像、善膩師童子像は、国の重要文化財に指定されている。また、雪蹊寺は、「南学発祥の道場」といわれ、江戸初期の住職、天室僧正が朱子学南学派の祖として活躍し、野中兼山などのすぐれた儒学者を数多く生みだしている。
本日は、このお寺で区切りとする。納経所で「長浜バス停」の場所を聞くと、親切に教えて頂いた。ここでも勘違いしていた。危うく反対方向に進むところであった。山門を出て来た道を戻り、13:10長浜バス停から「はりまや橋」までバスに乗車し、高知駅まで歩き、14:00には、JR高知駅に到着した。駅前は、フェスティバルで賑わっていた。
10:50第33番札所雪蹊寺に向け下山する。標柱には、7.5kmと記されている。
真っ直ぐな遍路道を歩く。
12:00頃、倉庫が立ち並ぶ遍路道を歩く。港が近いことを覗わせる。
12:10の高知県営フェリーに乗船する。この船の乗客は多くはないが、地元の足となっていることが伺える。
フェリーから望む浦戸大橋。この橋を渡って桂浜を経由しようとも思った。
浜の遍路道を歩く。
第33番札所雪蹊寺の境内
はりまや橋
高知駅前にそびえる三志士像。左から、武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎。
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