作成日:2013年02月04日 訪問日:2012年11月25日
32番札所 八葉山禅師峰寺
五台山を下山後、大きな農道に沿うように遍路道を歩く。県道247号線には、幕末の土佐藩士ゆかりの史跡もある。土石池付近からは、高知市のベットタウンのような新興住宅の街並みの中を歩く。10:10頃には、禅師峰寺への登り口に到着した。本堂へ340mの標識があり、10分程で山門に到着した。
山門をくぐると、岩場の前の不動明王が目に入る。禅師峰寺は、土佐湾の海岸に近い標高82mほどの峰山の頂上にある。海の安全を祈願して建立されたことから、「船魂の観音」とも呼ばれている。
江戸時代の参勤交代では、漁師たちに限らず、浦戸湾から出航する。歴代の藩主たちは、みなこの寺に寄り航海の無事を祈ったという。
縁起によると、行基が聖武天皇(在位724?49)の勅命により、土佐沖を航行する船舶の安全を願って、堂宇を建てたのが起源とされている。後に、大同2年、奇岩が立ち並ぶ境内を訪れた弘法大師は、その姿を観音の浄土、仏道の理想の山とされる天竺・補陀落山さながらの霊域であるとし、自ら十一面観世音菩薩像を彫造して本尊とされ、「禅師峰寺」と名付けたとされている。
本堂前の奇岩の間には、芭蕉の句碑「木がらしに岩吹き尖る杉間かな」がある。
納経所前でお接待のお茶とお菓子を頂く。境内から見る眺めが素晴らしい。快晴のため、綺麗な土佐湾の海岸線が見える。おそらく海岸線の先が桂浜であろう。10:50下山開始した。
9:00頃、五台山を下る。
ベットタウンと思われる市街地を歩く。
10:10頃、遍路道から禅師峰寺の登山口に入る。本堂へ340mの標識がある。
10:20山門に到着する。
山門をくぐると岩場の前の不動明王が目に入る。
禅師峰寺の境内。正面に本堂、左手に大師堂がある。
境内にある奇岩。
境内からの眺め。土佐湾が一望できる。海岸線の先には桂浜があると思われる。
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