作成日:2014年03月26日 訪問日:2014年03月23日
19番札所 橋池山立江寺
18番札所を出て、坂道を下った牛舎の間の遍路みちへと入ります。
途中、竹やぶを右へ下るのですが、下ってから左に歩いてしまい、元の道に戻ってしまいました。
テレビ番組の世にも奇妙な物語で、どうしても同じところに戻ってしまうという怖い話を思い出しました。
誰も居ない山の中で、「やめてよー」と叫びながらまた右へと下り、今度は間違いなく右に進みホッと一安心。
札所から三キロ進むと、お京塚があります。
二年前は草むらの中にひっそりと石碑があり、手入れがされていなかったのですが、どうしたことでしょう!
真新しい遍路小屋が建ち、中心の観音開きの中に祀られているではありませんか。
思わず開いてお経を唱え、一休みです。
午前10時20分、今日最後の札所、19番立江寺に到着しました。
ここもすごい大混雑。
渋滞の手順は、先ずろうそく渋滞から始めます。
次は、お線香渋滞、納札渋滞、お経はかなり後ろに下がって遥か前方の本堂、大師堂に向けて念を送りながら唱えます。
時にはおじさんの後頭部を見ながらお経を唱えました。
納経を済ませ、おトイレだけ行き、直ぐに出発しました。
赤い橋まで戻ったところに、老舗の和菓子屋さんがあり、腹ペコな私はお饅頭を買いに入ると、若いお母さんと小学生の女の子が待っていました。お店の人の姿がないので、何故か聞くとお饅頭を注文するシステムを教えてくれました。
きな粉のかかった団子三兄弟がオススメの一品で、注文を受けてから裏で作り、販売してくださるそうです。
私も団子三兄弟、ういろう、ようかん、薄皮饅頭を注文。これだけ買っても190円!安い!かなりオススメです。
お饅頭をぶら下げ、今夜の宿に向かいます。
しばらく歩いた神社の横にゲートボール場があり、ベンチもあったのでお饅頭を食べることにしました。
オススメの団子三兄弟はすごく柔らかくて美味しい。
口いっぱいにほおばっていると、後ろから
「あっ、ここに居たんだね」
と男性が声を掛けてきました。
少し前にすれ違った地元のジョギングをしていた方です。
「今日は暑いから水分取りなさい」
とポカリスエットをお接待してくださいました。
慌てお礼を言い、男性を見送った後、口の周りがきな粉だらけなことに気付きました。
男性が微妙に笑っていたのはこのせいだったのか、、、恥ずかしい。
気を取り直し、県道22の長い登り坂を歩きます。
交通量が徐々に多くなり、ローソンの信号を左へ。
ここから宿までが、前回も辛い道のりでした。
以前昼食をいただいたあおき食堂でランチにしようとお店に行くと、店舗が二キロほど先に移転していました。
やっと休憩出来ると思っていたので、急に足が鉛のように重くなったのは言うまでもありません。
新しいあおき食堂は、ビックリするほと大きく、立派な建物になっており、広い駐車場には車がひしめき合っていて、私一人では入り辛い感じがして諦めてしまいました。
お京塚といい、あおき食堂といい、二年という月日ですっかり変わってしまうものなんだと、ちょっと淋しくなったりもしました。
時刻は午後1時、宿に入るには少し早いので道の駅ひなの里かつうらで時間を潰そうと向かいます。
しかし、雛人形のお祭りで駐車場は満車、たくさんの観光客がひしめき合っており、長くは休憩できず、仕方なく宿へ。
宿は3時からしか入れず、玄関で待っていると北海道から来たという物腰穏やかで感じの良い二人連れの男性お遍路さんが現れ、しばし談笑しながら一緒に待つことに。
お二人は、お昼前に宿に到着、玄関に荷物を預け、暇なので鶴林寺まで言ってきたとおっしゃるではないですか!
我が耳を疑いました。
なんと!暇だから鶴林寺まで!
鶴林寺までです!
私には気の遠くなる暇つぶしです。
私はずーっと玄関で膝をかかえて暇つぶしをしていたのに、、、。
このお二人とはこの後も、何度かお会いすることになります。
真新しいお京塚。ベンチや自販機もあり、休憩できる。
きな粉まみれの時に頂いたポカリ。
真新しいあおき食堂。いつか入ってみたい。
道の駅ひなの里で買ったチーズパン。本日のランチです。
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