一安心

うさぎさんのお遍路道中記

作成日：2014年03月26日 訪問日：2014年03月23日
18番札所 母養山恩山寺

久しぶりに徳島駅前のホテルに泊まりました。
快適です。
ケーキも食べたし、SOGOできゃっきゃっ言いながら買い物もしました。

朝一、先達の辻さんがご友人を迎えに徳島駅に来ていると連絡をくれました。
昨日歩いたところまで乗せて行ってくださると言うので、お言葉に甘えてお願いしました。
しかも、１８番札所まで荷物のお接待をしてくれました。
身軽になり、軽快に歩きます。
二年前、ソンちゃんや不良遍路さんと共に歩んだ楽しかった道のり。
胸がキュンとなりました。

到着した恩山寺も駐車場が満車で、今日もたくさんの参拝客がいるようです。
お接待して頂いた荷物を受け取り、辻さんはご友人と帰って行きました。
納経所に行くと、ちょうど団体さんが終わったところだったので、ホッと一息。
納経をしていただきました。
実は、前日１４番の納経をした後に、後ろに並んでいたおじさんから、「こんな混雑する時期に、三つも一人で納経するやつがいるから混むんだ」と言われ、とても気にして夜あまり眠れなかったのです。
それ以降の納経所では、人が居なくなるまでずっと待っていました。
確かに、混雑しているから、私のようにお軸、朱印白衣、納経帳の三つをしていただくのはルール違反なのかもしれないと、悩んでいたのです。
思い切って、納経所のお坊さんに三つも納経してよいのか聞いてみました。
すると「全然かまいませんよ、どうかしたんですか？」とおしゃるので、ことの次第をお話し、この先どうしようか悩んでいることをお話しました。
「それは、その人が早くやって欲しいがために言ってるだけですよ。大丈夫、あなたはルール違反も間違ったこともしていないから、安心しなさい。」
笑顔で慰めてくださいました。
この言葉を聞いて、喉のつかえが取れたように、少し涙ぐみながらお礼を言い納経所を後にしました。
安心したらお腹がグーグーなり始める私は、やはり単純です。

ザックを再び担いだけれど、足取りは更に軽くなり、次の札所に向かいました。

納経所の三人はとても優しく、笑顔が素敵でした。