作成日:2014年02月04日 訪問日:2012年09月17日
55番札所 別宮山南光坊
台風の影響で風は強かったが、運良く雨は上がり、時折ぱらつく程度になっていた。
蒸し蒸しのポンチョを脱ぎ歩き出す。
住宅街を抜け高速をくぐり、急な階段を上がると遍路シールはお墓へと続いていた。
ちょっと苦手な霊園の横を急ぎ足で通過すると、ほどなくして賑やかな県道に出た。
JRの線路を越えたところで前方に歩きお遍路さんを発見。
何故だか歩きお遍路さんを見つけるとテンションが上がり急ぎ足になってしまう。
飼い犬がご主人様を追いかけるかのように55番札所南光坊に到着した。
山門も立派で山の中のお寺とは感じが違って見える。敷地も広いようだ。
本堂前のベンチにザックを下すと、先ほどのお遍路さんが声をかけてくださった。
60代の男性で、この南光坊で区切りとしご自宅に帰ると言う。
せっかく知り合えたのに、とっても残念だった。
しばらく台風や遍路あるある話について談笑し、思い思いにお参りをした。
本堂で家内安全を祈り、大師堂では台風の影響が少なかったことのお礼を伝えた。
納経所は車お遍路のご婦人が4人、ワイワイ楽しそうに納経を受けていた。順番を待ち私の番が来た。
納経所の方は私の納経帳に名前が書かれていない事に気付き、達筆で私の名前を書いてくださった。 名古屋から来たと告げると、
「 尾張國 念ずれば花ひらく ○○(名前)」
納経帳がグレードアップした感じで、更に愛おしい旅の友となったのは言うまでもない。
時刻は午後3時40分、すっかり雨はあがり、蒸し暑さ厳しい青空になっていた。
雨のあがった南光坊
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