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納経ギリギリ

うさぎさんのお遍路道中記

作成日:2011年09月26日 訪問日:2011年09月25日
32番札所 八葉山禅師峰寺


三十一番札所から次の札所への遍路道は下りの、足場の悪い石畳。積もった落ち葉が滑りそうで恐かった。
川を渡り、川沿いをしばらく歩き、田んぼの中、住宅街を延々と歩く。

遍路シールに従い歩き続けた。
時刻は午後4時30分、三十二番札所の麓までやってきた。

遍路道は足場の悪い山道。見上げると暗い森の中へと続いている。
夕方の山道はおどろおどろしく、怖い。
でも、あと30分で納経所が閉まってしまう。急がねば。
ここで、いただいたリポビタンDファインを一気に飲んだ。よし、行ける。
颯爽と山道を駆け上がる。石が風化し滑り台のような岩肌、雨が降れば川になる地形だ。
あっという間に三十二番札所へ到着。以前の私には考えられない健脚ぶりだ。

ここで、納経所の閉まるのを考え、掟やぶりの先に納経してしまうという手段に出た。私も相当な悪だ。

そしてゆっくり本堂、大師堂でお参りをした。
あ~、間に合った。
後は帰りの手段を考えてなくてはならない。
札所の最寄りのバス停に行くも、既にバスは行ってしまっていた。
確か歩いて来た途中にあったバス停には、はりまや橋行きが午後5時3分に到着すると書いてあった。
そこまで1.5キロほどある。
慌てて早歩きでいちかばちかにかけてみることにした。
シャカシャカ歩いてやっとのことでバス停に到着するも、時刻は午後5時5分。
間に合わなかった。
汗だくになって、体力を消耗した私は、その場にへたりこんだ。
仕方なく、タクシーを呼ぼうと電話をしかけたところに、なんとバスがやってきた。6分遅れの到着だ。

ああ、大師様、ありがとうございます!運よく、乗車し40分後にははりまや橋に到着したのだった。
いつもギリギリの人生を歩いている私であった。

 
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遍路道の参門

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