作成日:2011年08月26日 訪問日:2011年08月25日
14番札所 盛寿山常楽寺
旅は道連れ世は情け、と言う言葉がある通り、私がお参りと納経を終えるのを伊吹さんご夫婦とソンちゃんが待っていてくれた。
私はお参りが人一倍遅いので、先に行ってくださいねと言うと伊吹さんの奥様が「待ってるからゆっくりお参りしてらっしゃい」と言ってくださった。待たせるのは悪い気もしたが、本心は一緒に周りたかったのでお言葉に甘えることにした。
私を待って、みんなで揃って出発。ちなみに、不良遍路さんは現れなかった。
川沿いの車道を一列になって歩く。途中、雨が降ったり止んだり忙しい。
伊吹のおじさんに「こんなに早く十三番札所にくるとは思わなかった、立派な健脚だ」と褒めていただき相当嬉しかった。頑張って良かった、そう思った。
川沿いの車道から橋を渡り、民家の間を抜ける。時折おしゃべりしたり、景色を見たりと、先ほどまで泣きべそかいていたとは思えないほど元気だ。ワイワイ言いながら歩く2キロは時間を感じさせなかった。
あっという間に十四番札所へ到着。階段を登ると流石の庭がある。石が風化して川の流れのようにお寺の中央を駆け抜ける。古く歴史のあるお寺という感じだ。
伊吹のおじさんが鐘を勢いよく鳴らす。ゴーンと響き渡る音を聞きながら本堂でお経を唱える。
大師堂でもゆっくりお参りした。
ベンチで暫く休憩し、奥の院へ向かう。木彫りの仏像がある有名な奥の院だ。
せみが鳴き、涼しい風が吹いていた。
時刻は午前11時少し前だった。
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