作成日:2018年03月17日 訪問日:2018年02月22日
四国別格二十霊場 第12番札所 摩尼山延命寺
西条から三島へ 39kmの長距離移動日、
すでに30km近く歩いて、15:00頃に疲労困憊で 休みたいけど、
宿に到着が遅れるから 休まずに無理して歩っている時。
後ろに人の気配がしたので 振り返ると 小さな黄色の帽子を被った女の子が付いて来てました。
いつも一人で帰る通学路に見慣れないおじさんが リックを背負い、杖をついて歩っていたので、
気になって後をついて来たようでした。
暫く歩って振り返っても すぐ後ろをついて歩いていたので、
ショルダーバッグに入れておいた マシュマロチョコとキャンディをお接待しました。
もう家に近いだろうと思っていたら、まだまだ付いて来てたので、
通学路に書いてあった標語を指差して、
"知らない人について行ってはダメ"と書いてあるよと からかったら
女の子がその標語をじっと見て 動かず ついてこなくなってしまいました。
悪いことしたなと思い、一緒に行こうと呼んであげたら、嬉しそうに横を歩いてくれました。
学校の事などを話しながら暫く歩くと、”私の家はこっちだから”と曲がって行きました。
こちらも疲れた事を忘れさせて貰い、気持ちが良くなって歩く事が出来ました。
もしかしたら、疲れて辛そうな時に 気持ちを助けるために ご接待を受けたのかも知れません。
気持ちが良い ご接待でした。
四国病という病があるそうです。
今夜 2度目に一緒になった 岩手からの74歳の5回目の歩き遍路のSさんに言われました。
四国に歩き遍路に来ると 心が穏やかになり、豊かな時間を過ごせるので、
また来たくなるそうです。
Sさんは 最初のお遍路で 四国病になり、5年も続けて来てるそうです。
”あなたも四国病になっているから 毎年来るようになるよ”と Sさんに言われています。
本当に毎年来たくなる経験が出来るところです。
通学路の標語を見続ける 可愛い女の子
自宅に向かい、元気に立ち去る女の子
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