作成日:2014年12月12日 訪問日:2014年11月15日
1番札所 竺和山霊山寺
四国88ヶ所お遍路旅へ出発のため前泊した名古屋駅前のホテルの部屋で何気なく朝のテレビニュースを見ていると「本日早朝、横浜駅構内で新幹線の屋根に男が上がり感電したために新幹線下りのダイヤが大幅に乱れている」との事「大変だ~!!」個人的な趣味で「岡山駅」から「高松駅」までは本州四国連絡橋を通りJR四国が運行する「マリンライナー」の2階席から見る瀬戸内海の景色の評判が良いので是非見たくて「マリンライナー」のグリーン車を予約してあります、指定席の予約がしてある新幹線に乗ると「マリンライナー」に乗れなくなる恐れがあるのです(その列車に乗れなければ...。)急いでホテルをチエックアウトして目の前の「名古屋駅」へ向かい駅に到着した列車に飛び乗りました、当然ですが自由席車内は大きな荷物を抱えている人達で混んでいます「岡山駅」まで2時間程の我慢だと自分に言い聞かせて乗車して予約していた「マリンライナー」には何とか間に合い乗車、瀬戸内海の風景を見ながら駅弁をつまみにお酒をのみ一人で宴会を開きます(満足、満足)JR「高松駅」経由で高徳線「坂東駅」へ、「高松駅」から「板東駅」までは普通電車に乗ったので時間がかかり午後2時30分頃「板東駅」へ到着、ここまでの切符は乗車記念として「板東駅」で下車する時車掌さんにお願いし切符を頂戴しました(その時の電車は若い車掌さんですが素早い対応をして下さり感謝しております)「板東駅」からは歩いて霊山寺へ向かいます、事前にインターネットの動画を見て「板東駅」から一番霊場「霊山寺」までの道のりは頭に入っていたはずですがいざ現地へ来ると頭の中が真っ白でどこをどう歩けばよいのか?遍路道保存協力会が発行している歩き遍路用のガイド本で経路を再確認して右へ右へと歩いて行くと前方にある信号の向こうにに「霊山寺」が見えてきました、「霊山寺」の山門まで歩いて来てまずはひと安心と思い今夜の宿の「大鳥居苑」を探します、「大鳥居苑」は霊山寺のすぐ横にあるため簡単に見つけることが出来ました、「大鳥居苑」にチェックインする前に「霊山寺」の売店で明日から使用する遍路用品を購入します、係りの人の「笠が大きいと日焼けはしにくいが頭を上げにくい、白衣の袖はあったほうが良い、杖は?」とかの言葉を参考に「菅笠、輪袈裟、杖、朱印帳、白衣」等を購入しました、「霊山寺」に置いてある朱印帳には予め「霊山寺」の御朱印が押してありその分値段も高いですが混んでいる霊場の納経所で待つ時間が短縮されるのですから助かります、1番「霊山寺」から3番「金泉寺」まではお遍路時に般若心経は読めない、蝋燭、線香の供し方や霊場で参拝時の作法が分からないのでは自分自身が恥ずかしいのと納経時の礼儀を会得するため日帰りのお遍路ツアーで今年の夏に納経しております、「霊山寺」は一番霊場で今年は四国霊場1200年記念の年でもあり凄い数のお遍路さん達で混んでいて蝋燭、線香を供する場所を探すのが大変です、やっと探し当てた場所も上の方しか空きがなく下の方に供えてある蝋燭の炎を気にしながら蝋燭を供しました、蝋燭は上の段から供していくのが常識なんですがやはり一番霊場だとお遍路の皆さんも気持ちにそんな余裕がないのでしょうね、そういう私は「霊山寺」では般若心経を唱えるのを忘れていました、宿へ入るのには少し早いと思い明るいうちに明日から始めるお遍路旅のトレーニングを兼ねて買ったばかりのお遍路グッズを身に付けて2番「極楽寺」まで往復することにしました。歩いてみると菅笠は車とすれ違う時や橋の上では川風が吹いても吹き上がりそうになったり、山野袋も付ける場所によっては体に違和感を覚えました、2番「極楽寺」に着いた頃には時間も遅くてお遍路さんの姿も少なく納得の行く納経が出来ましたが恥ずかしいのか般若心経を読む声は小さいです、「極楽寺」では「長命杉」を見てこれからも我々夫婦が円満で長生き出来ますように祈り合掌し、山門前で記念撮影をしてから霊山寺へ戻ります、帰途初心者遍路である私は遍路道の橋の下ではお大師様が寝ているので杖を突いてはいけない事をすっかり忘れ橋の上で杖を突いていました、(反省、反省)。宿へ入り(バス、トイレ付き)早めに入浴し、部屋で晩酌をして夕食までの時間を潰します、夕食時食堂で出された食事の内容は評判どおりの内容と量と味付けです、今夜の泊り客は夫婦1組、女性の4人組と私と外国人の男性が1名です、私と外国人の二人は同じテーブルで食事を摂ります、双方がビールを注文したのですが私は恐る恐る同じテーブルにいる外国の人(オランダ人のXXさん)にビールを注ぐと喜んだ顔で美味しそうにビールを飲み干して下さいました、そして彼も私のグラスに自分のビールを注いでくれ私も喜んで一気に注がれたビールを飲み干しました、私は外国語なんて全く喋れないので彼も気を使っているのか二人の間には会話など無くてただ笑顔笑顔でその後もビールを注いだり注がれたりの食事風景でした。大鳥居苑さんに感心したのは夕食のおかずの一品が日本人は魚の煮付けでしたがオランダの男性は魚の煮付けの変わりにステーキが出ていますこれには脱帽しました。ここは遍路さんには評判が良い宿として名前が通っているだけあります。
霊山寺にて
この列車の2階席からの瀬戸内海の眺望を楽しむためにグリーン車に乗ります。
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