作成日:2016年02月15日 訪問日:2016年02月13日
74番札所 医王山甲山寺
71番霊場から79番霊場の一泊二日の巡礼は、雨にたたられ、強風にあおられた修行でした。
雨のお陰で、甲山寺本堂の線香立ての土台を何気なく見ていると「周旋人 中務茂兵衛」と彫られていることに気がつきました。
あの大先達の中務茂兵衛さまの名が・・・・感動です。
茂兵衛さまは、道標のみならず、このようなところまで気を配っておられたのですね。
「生まれきて 残れるものとて 石ばかり 我が身は消えし 昔なりけり」
正に後世にお遍路の道標を遺していただいています。
善通寺の朝のお勤めで管長の法話で「おんころころ笑顔でそわか」と教えていただきました。
笑顔で余生を暮らしていきたいですね。
ここは、甲山寺本堂の線香立て ・・・・ん? ・・・・ 何か彫られいてるぞ。
こ、、これは、、、中務茂兵衛とある。感動するなぁ!!! 線香立てに合掌礼拝
この線香立ての反対側にもご注目下さい。伊藤萬蔵とあります。伊藤萬蔵さんは名古屋の方ですが中務茂兵衛さんと同年代で、八十八ヶ所ほとんどすべてのお寺に、線香立てや花立などの石造物を寄進されています。(西国三十三観音や愛知県内の寺社仏閣にも多数寄進あり)中務茂兵衛さんは道標で有名ですが、道標や線香立てを立てる為のお金は別の方が出されているのです。中務茂兵衛さんと伊藤萬蔵さんのコラボ?した石造物としては、現在22番の境内に移設された道標もあります。ぜひご確認下さい。
雅空さん、はじめまして。
伊藤萬蔵様は初めて知りましたが、施主萬蔵様・願主茂兵衛様のコンビの道標石は各地にあるようですね。
これからは標石の裏も気をつけて見ます。
ありがとうございました。
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